2020年8月頃に工務店様から寺院の大規模改修工事のご相談を頂戴しました。
とても歴史のある寺院で、現在の建物も100年以上経過しているとのこと。
壁は昔の左官屋さんが塗った漆喰仕上げで、今回はその壁を解体し耐震補強も兼ねて新しい頑丈な下地を組み、壁を漆喰で仕上げてもらいたいという内容のご相談でした。
初回のお打ち合わせに望む際に、壁のサンプルを作成しました。
2020年10月に弊社の若手社員でサンプルの作成を行いました。
下塗り、中塗り、仕上げ塗りが一枚のサンプルで確認できるサンプルを作成させて頂きました。
完成したサンプルを持参し、最初のお打ち合わせとなりました。
参加されたご住職や檀家代表の皆様にもご好評頂きました。
着工前の様子です。
木舞下地に土壁を塗付け、中塗りは砂漆喰、仕上げは漆喰塗りとなっております。
経年なりの傷みやヨゴレがありました。
今回の施工範囲は外部壁、内部壁のほとんど全ての部分になります。
工務店さんで下地工事を行った後、弊社で作業に取りかかります。
外部の壁はラスカット下地なので、軽量樹脂モルタルで下塗りを行い、砂漆喰で中塗り、漆喰で仕上げ塗りの手順で行います。
内部壁はラスボード下地なので、ボードジョイントを処理した後、Bドライで下塗り、砂漆喰で中塗り、漆喰仕上げ塗りの工程となります。
工区ごとに作業を進めて2021年4月頃まで作業を行い、寺院本殿の工事が完了いたしました。
歴史のある建物の修繕という滅多にない案件でしたが、伝統的な漆喰(しっくい)のお仕事をさせて頂きました。弊社としてもとても貴重な経験と実績となりました。
最後にビフォーアフター その1。
その2
Comments