弊社で所有している古民家「左官技能向上センター」ですが、その中の一部の空間に「しっくい」を見て触れる空間を作りたいと密かに計画しておりました。
弊社で現代しっくいの取扱いを開始しましたので、いよいよ左官ギャラリーの制作に取りかかる事にしました。
和室6畳の部屋の壁天井床の解体を行いました。
解体した場所はかつて土間があった場所のようで、古い土間のたたきが出てきました。
床はタイルを貼って仕上げる予定なので土間コンの打設を行いました。
壁天井は新しく下地を組んで壁天井を現代しっくいで仕上げる予定でしたが、天井を解体したら古い壁が出てきました。
元々この家は茅葺き屋根だった建物ですが、約40年前に屋根の改修工事を行い、トタン葺き屋根となっています。
新しい屋根下地材と古い屋根下地材で色が異なるのがわかります。
古い壁や梁や桁はホコリやススがついて黒くなっています。
昔はかまどで薪を燃やしていたのでその時に発生したススでしょうか。
とても良い雰囲気なので新しい天井を貼らず、この壁と構造材を生かす事にしました。
現代しっくい用の新しい下地を組んで下地処理を行っていきます。
下地を組むところから弊社の若手社員のみで作業を行います。
壁天井を現代しっくいで仕上げていきます。
今回は村樫石灰工業株式会社様から材料提供のご協力を頂きました。ありがとうございます。
今回現代しっくい壁で使用したのは「村樫の現代しっくい(スムース)」と「村樫の現代しっくい(ソフト)」です。パターン付けをし易いような配合になっている新しい材料です。
しっくいは強アルカリ性の特性で抗菌作用がある事が研究機関や大学などの実験で証明されております。
床天井が仕上がりました。
古い壁は伝統しっくいで仕上げ、新しい壁天井は現代しっくいで仕上げました。
天井は吹抜けで開放感がありますね。とても良い雰囲気です。
和と洋が混在した空間になりました。
床の仕上げの様子は後日掲載します。
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